離脱症状で不眠になる

睡眠薬を使ってなんとか眠れるようになった!

体調も少し良くなってきたから睡眠薬をやめようと思って減らしたら、また眠れなくなってしまった・・・。

こんな経験がありませんか?

 

睡眠薬は人を眠らせてくれる効果がありますが、一気に薬をやめると逆に眠れなくなってしまうメカニズムがあります。

これを反跳性不眠といいます。

反跳性不眠は睡眠薬や抗不安薬に多いベンゾジアゼピン系と呼ばれる薬をやめるときに起きる離脱症状(禁断症状)のひとつです。

 

ですが睡眠薬をやめたらまた眠れなくなるから睡眠薬に依存してしまった・・・と思うのはまだ早いです。

依存してしまったわけじゃなくて、元々の不眠が治っていないのかもしれません。

この2つを区別する方法と薬をやめたせいで起きてしまった反跳性不眠の対策、起こさないで睡眠薬減薬する方法をこちらで紹介していきます。

睡眠薬をやめたら起きる反跳性不眠や離脱症状って? 原因は?

睡眠薬を1ヶ月以上使っているときに一気に薬をゼロにすると反動で眠れなくなってしまうことがあります。

これを「反跳性不眠」といいます。

 

反跳性不眠は離脱症状(薬をやめたことによる禁断症状)のひとつで、反跳性不眠が起きてしまう原因は、睡眠薬に人の体が対抗(慣れようと)しようとするからです。

今使われている多くの睡眠薬は「ベンゾジアゼピン系」や「非ベンゾジアゼピン系」と呼ばれる種類の薬で、神経の興奮をおさえるGABA(ギャバ)というシステムに働きかけて、眠気を起こしたり、体のこりをほぐしたり、緊張や不安をやわらげます。

 

(非)ベンゾジアゼピン系のよく使われる睡眠薬など
  • マイスリー(ゾルピデム錠)
  • アモバン(ゾピクロン錠)
  • ルネスタ
  • ハルシオン(トリアゾラム錠、ハルラック)
  • レンドルミン(ブロチゾラム錠、グッドミン)
  • ロヒプノール(フルニトラゼパム錠、サイレース、ビビットエース)
  • デパス(エチゾラム錠)
  • ソラナックス(コンスタン)
  • ワイパックス(ユーパン) など

 

ですが体には今までのバランスを保とうとする働きがあって、興奮を抑えるGABA(ギャバ)を刺激しつづけると、今度は体がバランスを保とうとして逆に神経を興奮させようとします。

睡眠薬の効き目が使っているうちに落ちてきてしまうのは、こうやって体が今までのバランスに戻そうとするからなんです。

 

この状態で睡眠薬を服用するのをいきなりやめると外から入ってくる鎮静作用がなくなるので、睡眠薬を飲む前よりも神経が興奮しやすくなってしまいます。

 

その結果、不眠が悪化したり、頭痛、吐き気、だるさ、手足のしびれ、憂うつ感などとてもいろいろな症状が出てきてしまうのです。

 

 

じゃあ睡眠薬は危険だから飲まない方が良い?

ここまでの情報を見ると

「睡眠薬は飲んでるうちは良いかもしれないけど抜け出せなくなる」

「禁断症状で辛くなるなんて麻薬と同じじゃないか!」

と思うかもしれません。

 

ですが何週間も何ヶ月も不眠に悩まされて、昼間に眠気があったり、だるさがあったり、疲れが抜けなかったりして生活の質が落ちてしまうのであれば、睡眠薬を使ってでも眠った方が健康的なんです。

 

問題は睡眠薬に依存してしまったり、どんどん飲まなくてはいけない量が増えることや辛い副作用が出てしまうことなので、それさえクリアできれば睡眠薬はとても頼もしいものです。

離脱症状を防ぐためにはまずそれが離脱症状なのか元の不眠症が治ってないのか見分けなくてはいけません。

 

 

反跳性不眠と元々の不眠症が治ってない・悪化したのを見分ける方法は?

睡眠薬をいきなりやめたから反跳性不眠が起きたのか、それとも元々の不眠が治ってないのか見分ける方法は、不眠以外に上に書いたような原因不明の頭痛、肩こり、吐き気、だるさ、手足のしびれ、憂うつ感、イライラなど他の症状が一緒に出ていないかを確認します。

 

他の症状が一緒に出ているときに同じ睡眠薬をまた使うと症状がなくなったり、やわらいだら薬をやめたことによる離脱症状である可能性が高いです。

 

 

離脱症状じゃなくて元々の不眠症が治ってなかった場合はどうする?

元々の不眠症が治っていないパターンで、不眠が続いて体調が悪くなってしまう場合は離脱症状や反跳性不眠が起きにくい新しい睡眠薬を使ってみてはいかがでしょうか。

 

最近は睡眠薬の副作用や依存性を改善しようとして新しい薬が出始めています。

たとえばロゼレムという薬は、睡眠リズムを調整して人が持っている本来の眠りのリズムを活性化させて寝付きを良くします。

副作用も少なくて、依存することはないと言われています。

詳しくはこちらをご覧ください。

睡眠リズム調整薬ロゼレムの特徴、効果、副作用

 

他にもベルソムラという薬は、目を覚ます働きを持っている「オレキシン」というホルモンの働きを邪魔して寝付きを良くして、熟睡感もアップさせてくれます。

古い睡眠薬よりも依存しにくい薬です。

詳しくはこちらをご覧ください。

一番最新の睡眠薬ベルソムラの特徴、効果、副作用

 

 

もうやめたい! 反跳性不眠を起こさないで睡眠薬を減薬する方法

今使っている睡眠薬を作用時間が長い薬に変える

効果が弱くて、効き目が長い薬に変えると離脱症状が起きにくくなります。

反跳性不眠が起きる原因のひとつに、体から薬が急に抜けることがあります。

薬ががくっと体から抜けてしまうと、ぐっと抑えつけてた神経の興奮が一気に跳ね上がるようなイメージです。

体からゆっくりと薬が抜けていく方が離脱症状が起きにくいんです。

 

また効果(抑えつける力)が強ければ強いほどそのぶん反動も大きくなりますので、効果が弱いものを使うほどリバウンド不眠も起きにくいです。

 

今使っている薬が作用時間が短かければ、少しずつ作用の長い薬に置き換えていくのが効果的ですので、先生に事情を話してお願いしてみましょう。

作用が長い睡眠薬にはユーロジン(エスタゾラム錠)やドラールやダルメート、ソメリンなどがあります。

作用が短い睡眠薬の一覧
  • マイスリー(ゾルピデム錠)
  • アモバン(ゾピクロン錠)
  • ルネスタ
  • ハルシオン(トリアゾラム錠、ハルラック)
  • レンドルミン(ブロチゾラム錠、グッドミン)

 

作用時間が長い睡眠薬の詳しい紹介を別の記事でしているので、良ければこちらもご覧ください。

ぐっすり眠れない方向けの睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)

 

睡眠薬を減薬、やめるときはゆっくり時間をかけて、少しずつやる

反跳性の不眠が起きてしまうのは、体がバランスを取ろうとして睡眠薬に対抗して体を興奮させようとするからでした。

一気に薬をゼロにすると体が睡眠薬を飲む前よりも興奮してリバウンド症状が起きてしまいます。

 

なのでゆっくりと薬の量を減らしていけば、それに合わせて体を興奮させようとするのを少しずつ抑えることができます。

 

離脱症状を起こしにくい睡眠薬を減らすペースを紹介するために必要なので、その前に睡眠薬の強さについて説明します。

 

ほとんどの睡眠薬は、ジアゼパム換算量という単位で薬の強さを表すことができます。

ジアゼパムとはベンゾジアゼピン系の抗不安薬のひとつで、ほかの睡眠薬のこれくらいの量がジアゼパム5mgの強さだよというのがジアゼパム換算量です。

ジアゼパム5mgは不安を抑える力や睡眠作用が中くらいなので基準として使われています。

 

それでは、反跳性不眠を起こしにくい減薬のペースについてイギリスのニューカッスル大学神経科学研究所名誉教授のヘザー・アシュトンがマニュアルを作っているのでご紹介します。

 

緩徐な離脱スケジュールの例をこの章の最後に示しています。

非常に大まかなガイドになりますが、ジアゼパム一日40 mg(あるいはその等価量)を摂取していた人は一日20 mgの用量に減量されるまで、1~2週間毎に1日2mgずつ量を減らしていくことが可能でしょう。

これに10~20週を要することになります。

ジアゼパム一日20mgからは、毎週あるいは2週毎に1日の用量を1 mgずつ減らしていくのが良いでしょう。

これで更に20~40週を要します。

よって、断薬までの期間は合計で30~60週かかるということです。

しかし、もっと速い減薬を好む人もいますし、更にもっと時間がかかる人もいます。

 

今あなたが飲んでいる睡眠薬の量にもよりますが、離脱症状をなるべく起こさないで完全に薬を断つまでには5ヶ月~10ヶ月はかかってしまいます(強い薬を多く飲んでると1年や2年はかかります)。

想像以上に長いと思いますが、安全を考えるとこれくらいゆっくりの方が良いです。

 

たとえば、今寝付けない不眠症に対して一番選ばれやすいのが「マイスリー」という薬です。

ジアゼパム5mg=マイスリー10mgです。

マイスリーは通常10mg処方されますので、その場合ジアゼパム2.5mg分になります。

 

上のマニュアルどおりの計算方法でいくと、ジアゼパム20mg以下の場合は1週間毎に1日の量を1mgずつ減らしていくのが良いので、1週間毎に1日に飲むマイスリーを2mgずつ減らせば反跳性不眠が起きにくくなります。

 

ですが錠剤を自分で割ったり削ったりするのはとても難しいので、先生と減薬スケジュールを相談して薬局で粉状にして量を調節してもらいましょう。

もしくは先ほど書いたように効果の長い薬で、量が調節しやすい薬に代えてもらうのも良いです。

セルシン(ジアゼパム錠)が量の調節がしやすい薬なので良いでしょう。

 

ほかの薬に睡眠薬などのジアゼパム換算量を調べるにはこちらのサイトが便利です。

抗不安薬・睡眠薬等価換算表 ジアゼパム5mgと等価

 

睡眠薬を減薬中、やめるときはお酒を飲まない

不眠症の方は寝る前にお酒を飲むのはNGです。

アルコールは一時的に寝付きを良くしますが、代わりに眠りの質を悪くしてしまうからです。

酔いが覚めると眠りが浅くなりますし、アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドという物質が神経を刺激してしまいます。

 

睡眠薬の代わりにお酒を飲めば今度はアルコール依存症になってしまう危険性もあります。

しかもアルコールはベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬に対して、交叉耐性を持っています。

交叉耐性とは、別のものなのに同じ耐性が作られてしまうということです。

 

せっかく睡眠薬を減薬しているのに、お酒を飲んでしまうと睡眠薬を飲んでいるのと変わらなくなってしまうということです。

はっきり言って睡眠薬の代わりにお酒を飲んで良いことはひとつもありませんので、睡眠薬を飲まれる方はお酒を飲むことはやめましょう。

お酒を飲まないと眠れないとき、苦しまずに寝酒をやめる方法

 

反跳性不眠が辛いときは睡眠サプリでサポートしてみる

作用時間が長い薬に変えて急に体から薬が抜けないようにして、減らすペースをマニュアルどおりにゆっくりしたけどそれでも不眠症が悪化する、眠れないというときは睡眠サプリを使って眠りをサポートしてみるのも手です。

 

身体をリラックスさせてくれたり、ストレスをやわらげるために必要な栄養素を補給して寝付きの悪さやぐっすり眠れないといった睡眠の問題を助けてくれます。

薬ではないので副作用もないですし、依存する危険性もありません。

 

おすすめは実際に不眠症だった妻が使ってみて良かったグッドナイト27000です。

使ってみたレビューも別の記事で詳しく書きましたので、ぜひご覧ください。

眠れた? 不眠の妻がグッドナイト27000を使ったレビュー+成分や副作用は?

 

 

まとめ

睡眠薬を飲んで眠れるようになったのに、やめたらまた逆戻り・・・

こんなときはもしかしたら睡眠薬を急にやめたことによるリバウンド症状かもしれません。

ただ、それが薬を急にやめたせいなのか元々の不眠症が良くなっていないかの判断が必要です。

 

判断するポイントは、薬をやめたときに原因のわからない頭痛、吐き気、だるさ、憂うつ感などが起きていないか、そして同じ薬を飲むと症状が止まるかどうかです。

 

リバウンド不眠を起こさないようにするには、効き目が長い薬に変える、薬を一気に減らしたり、ゼロにしないで少しずつ量を減らしていくことでも起こしにくくできます。

睡眠薬を減らしているときに眠れないからとお酒を飲むのは逆効果で、睡眠自体にも良くないのでやめましょう。

どうしても反跳性不眠が辛い時は睡眠サプリでサポートしてみましょう。