肩こりと不眠

肩こりでお困りのみなさん、不眠症にも悩んでいませんか? 肩こりや首のこりが重度になると、不眠症を引き起こすことがあります。そんな肩こりの解消のために重要なのは、血流の改善です

 

 

肩こりといえば、長時間パソコンの前で座っているデスクワーカーの方がなりやすいですが、他の病気や運動不足、精神的ストレスによっても肩こりは起きてしまいます。肩こりについての基本的な知識、肩こりで不眠が起きる原因と肩こりの対策法についてこちらの記事で見ていきましょう。

 

 

そもそも肩こりってどんなもの? 肩が痛い、重い?

肩こりは、僧帽筋と呼ばれる首から肩、背中にかけてある筋肉に起きる症状です。具体的な症状は、肩に痛みや不快感などを感じることですが、肩になにか重い物が乗っている、肩がごりごりに硬くなっている、肩の筋が張っているなどと表現されることもあります。

 

症状が重いと、それに伴って首のこりを感じたり、頭痛や吐き気が起こることがあり、不眠にも繋がります。

 

肩こりがあるとき、身体のなかでなにが起こっているかというと次のとおりです。僧帽筋と呼ばれる筋肉は常に頭や腕を支えているため常に緊張しています。休息が足りなかったり、なんらかの原因で緊張が増すことで筋肉が疲れて硬くなってきます。

 

 

筋肉が硬くなると今度は血管が圧迫されて血流が悪くなったり、末梢神経が傷つけられてしまいます。その結果こりや痛みを感じるのです。

 

 

さらに血流が悪くなると筋肉に十分な栄養が運ばれなくなってしまい、よけいに肩こりが悪化するので、一度肩こりが起きると十分な対処を取らないとただそれだけで肩こりがどんどん悪くなっていってしまいます。

 

 

また、血流が悪くなることで脳や内臓にも影響がおよんで頭痛や吐き気、めまいが起こることもあります。

 

 

肩こりで不眠になる? 痛みや不快感だけで眠れなくなるわけではない

肩こりを放置しているとどんどん症状が悪化していき、肩が痛くなってきて不快感が増してきますが、肩こりが不眠に繋がるのはこれだけが原因ではありません。

 

肩こりが起きているときは、筋肉の緊張が続いたり、過度な緊張を起こしていると先ほど書きました。筋肉が緊張している状態というのは実は、交感神経系が活発に働いている状態でもあるのです。交感神経系とは自律神経系の一種です。

 

自律神経系とは人間の活動と休息のバランスを取っている身体の仕組み自体のことです。自律神経という名前の神経があるわけではありません。交感神経系と副交感神経系が身体のバランスを保っているということで有名だと思います。

 

少し話がそれてしまいましたが、肩こりが起きている状態は交感神経系が活発に働いている状態でもあるので、身体のバランスが興奮に傾いてしまい睡眠が邪魔されてしまうのです。

 

 

肩こりが起きる原因にはなにがある?

肩こりといえばずっと同じ姿勢を続けている、姿勢が悪いなどが原因として有名ですが、その他にも肩こりの原因となるものは非常に多くあります。

 

 

姿勢が悪い、長時間同じ姿勢を取り続けている

姿勢が悪かったり、長時間同じ姿勢を取り続けていると血流が悪くなったり、肩の緊張状態が過度に続いてしまうので肩こりに繋がります。

 

動脈硬化

動脈硬化とは、血管の内側の壁にプラークと呼ばれる塊がくっつくことで血管の内側が細くなって、血流が悪くなっている状態です。血流が悪くなることで肩こりが悪化します。

 

貧血

貧血は、全身に酸素を運ぶ血液の成分である赤血球の働きが悪かったり、少なかったりすることで起きます。貧血になるといわば全身が酸欠状態になります。肩の筋肉が酸欠状態になると上手く筋肉の疲労を回復できなくなってしまい、肩こりになります。

 

うつ病や精神的なストレス

うつ病の方は、実は酷い肩こりに悩まされている人が結構います。その理由は、うつ病の原因となるストレスなのです。強い精神的なストレスは、身体の緊張を起こすので肩こりが起きやすいのです。

 

 

冷房、冬場の身体の冷え

冷房や冬の寒さで身体が冷えると、身体が熱を外に逃さないために筋肉が収縮を起こします。それと同時に血管もぎゅっと収縮するので、血流が悪くなって肩こりになります。

 

 

運動不足

運動不足になると筋肉の柔軟性が落ちて、筋肉が硬くなりやすくなります。そのため運動不足は肩こりに繋がるのです。

 

 

 

辛い肩こりの対策、治療法 手軽になんとかしたい!

肩こりの原因がわかったところで、今度は肩こりの対策法です。原因をひとつずつ潰していくのが確実です。以下でその対策について見ていきましょう。

 

運動

肩こり対策には運動が一番です。激しい運動をした後は、心臓がどくどくいって息が荒くなったりしますよね?

 

そのときは一生懸命心臓が働いて全身に血液と酸素を運んでいるのです。激しい運動でなくても、身体を動かすときは同じように心臓は身体を動かすために全身に血液をいつもより多く送ろうとします。

 

そのため運動自体が血流の改善に良いですし、運動することで硬くなっている筋肉を柔軟にすることができます。運動は動脈硬化などの生活習慣病や冷えにも効果的です。また、ストレス発散や身体を疲れさせるという点から不眠自体にも有効な方法です。

 

とはいっても、仕事や家事や育児など忙しいなかで運動の時間を取るのも大変だし、そもそも運動自体が大変ですよね。「運動が大切だなんてわかってるよ!」というのはいつも私が思っていることでもあります笑

 

そんな方に向けた記事を過去に書いているのでぜひこちらもご覧ください。

不眠に効く運動はこの程度で十分 軽く動いて疲労しよう

 

 

特にデスクワーカーの方などで同じ姿勢でいることが多い方は、仕事中に意識的に何回か席を立って姿勢を変えたりストレッチする習慣をつけると良いでしょう。

 

 

ストレスに強い身体を作る、適度にストレス発散する

ストレスは肩こりだけでなく身体の様々な不調の元になります。適度にストレス発散をして、さらにストレスに強い身体づくりをしましょう。

 

ストレスによって起こる不眠について過去の記事で書いていますので、ぜひこちらをご覧ください。科学的に効果のあるストレス発散法やストレスに強い身体づくりの方法も紹介しています。

ストレスで眠れないときはこの5つの方法だ

 

 

入浴する

お風呂にじっくりつかることで、血行不良を改善することができます。この時注意していただきたいのは、熱い湯につからないことです。

 

熱いほど良い!と考えている方もいますが、熱いお湯は交感神経系を刺激して、不眠を悪化させます。38~40度のぬるま湯が一番身体に負担がなくて肩こりの改善に効果的です。

 

 

薬を使う

できれば薬を使って肩こりに対処するのは避けたいですが、必要なときにはしっかり使ってください。ただしあくまでも対症療法で根本からの治療にはなりませんので、運動や入浴、ストレス発散なども並行して進めてください。

 

市販の薬では、筋肉のこりをほぐしたり、血行促進&栄養補給、鎮痛薬(湿布や塗り薬)などがあります。

 

病院では睡眠薬や抗不安薬(不安をやわらげる薬です)が処方されることがあります。一部の睡眠薬や抗不安薬には筋肉の緊張をほぐす力があるので処方されることがあります(デパスという薬が有名かもしれません)。

 

 

まとめ

肩こりが起きているときは筋肉の緊張が過度に続くことで、血流が悪くなったり、末梢神経が硬い筋肉に圧迫されて傷ついています。その結果、肩のこりや痛みを感じ、酷くなると頭痛や吐き気まで起きてしまいます。

 

肩こりが起きている状態は、身体を活動させるときに働く交感神経系が優位に働いている状態でもあるので、不眠の原因になります。

 

肩こりが起きる原因は、長時間同じ姿勢でいたり、悪い姿勢を取っているだけではなく、身体の冷えや動脈硬化などの血管系のトラブル、うつ病、精神的ストレスなど様々です。

 

肩こりの一番の対策法は運動ですが、その他に入浴したり、ストレス発散したり、薬を使うことで対処することができます。私が紹介した簡単な運動から初めて、少しずつ肩こりを改善しましょう