不眠症の分類

あなたは最近よく眠れていますか? 寝付きが悪かったりしませんか? もしそれが疲れすぎ(筋肉痛など)や一時的な精神的疲れで寝付きが悪くなったり、眠りが浅くなっているのならご安心ください。一時的に睡眠に問題が起きてもそれは不眠症ではありません。

 

ただし、1ヶ月以上そのような症状に悩まされている場合は不眠症の可能性があります。病気としての不眠症には症状が継続している期間やどの程度生活に問題が起きているかなどの診断基準がありますので、それを知識として知っていれば自分でもしかして・・・と意識することができます。

 

不眠症と一口に言っても寝付けない、ぐっすり眠れない、悪夢をよく見るなど症状は様々です。複数の症状が一度に発生することもありますし、症状によって対処方法も変わってきます。こちらの記事で不眠症の定義、診断方法や不眠症の分類などについて知っていただき、もし不眠症の可能性があるならすぐに病院に行くようにしましょう。

不眠症とは? 睡眠障害の一種です。

不眠症といったら眠れない、寝付きが悪いというのを想像するでしょうか? それらは確かに不眠症の症状のひとつです。不眠症にはいくつかのタイプがあって、それらがひとつだけ出ている場合もあれば複数組み合わさっている場合もあります。

 

不眠症は正確に言えば睡眠障害という睡眠に関する病気のひとつです。その他の睡眠障害には、たとえば寝ても寝ても眠くなってしまう過眠症や睡眠中に無呼吸になってしまう睡眠時無呼吸症候群、睡眠リズムがずれていたり崩れてしまう概日リズム睡眠障害などがあります。

 

睡眠障害

ー不眠症

ー過眠症

ー睡眠時無呼吸症候群

ー概日リズム睡眠障害

構造的にはこんな感じです。それでは不眠症のタイプについて詳しく見ていきましょう。

入眠障害

一般的に不眠症といったらこちらを想像される方が多いでしょう。「寝付きが悪い」、「布団に入ってもなかなか眠れない」のがこのタイプです。

 

一般的に、不眠症でない方がベッドや布団に横になり、寝付くまでの時間は30分以内と言われています。寝床についてから30分以上以上眠りにつけない場合はこの入眠障害の可能性があります。悩み事や心配事、精神的ストレスで起きやすいのが入眠障害です。

 

熟眠障害

「ぐっすり眠れない」、「寝ても疲れが取れない」というのがこちらのタイプです。夢をよく見たり、起きたときに疲労感が残っていたり、ぐっすり眠れないことで日中に眠気があったり、だるさが残ってしまいます。

 

早朝覚醒

起きる時間と決めている時間よりも2時間以上早く起きてしまうのがこちらのタイプです。高齢者に多く、「朝7時まで寝たいのに、どうしても朝5時に起きてしまう」、「夜遅く寝たのに、朝早く起きてしまう」などの症状が出ます。一度起きてしまうと、まだ寝たいのに眠れなくなってしまいます。

 

中途覚醒

夜中に目を覚ましてしまったことはありませんか? たまに1度目を覚ましたり、トイレで1回目を覚ますのは不眠症ではない人にもあることです。夜中に2回も3回も目を覚ましたり、目を覚ました後寝付けない場合がこの中途覚醒です。

 

 

私は不眠症なの? 不眠症の診断基準

1日だけ上のような不眠症の症状が出たからといってすぐさま不眠症になるわけではありません。アメリカ精神医学会の公表しているDSM-Ⅴという診断基準では、少なくとも1週間に3日以上上に書いたような症状が出て、それが3ヶ月以上持続している場合で、それが日常生活に問題をおよぼしているときに不眠症と診断されます

 

とはいっても、「不眠症」でなかったとしても、2~3日でも不眠の症状が出て日中に眠かったり、だるさが出ていれば十分辛く、苦しいものだと思います。

 

そこで不眠症や不眠の原因や治療法について、以下で見ていきましょう。

 

不眠症、不眠の原因について

他の病気や睡眠環境、生活習慣などにいっさい問題が見当たらない場合の不眠症は、原発性不眠症といいます。しかし、不眠症と診断される方のほとんどが他のなんらかの原因があってその症状として不眠が起きていることが分かっています。

 

不眠症や不眠の原因になることについては別の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

眠れない原因はこのどれか 食事、生活習慣、ストレス、病気

 

不眠症はどうやって治すの? 安全で効果的な方法とは

不眠症の治療法を決定する前に重要なのは、不眠症の原因であるだろうものを見つけることです。たとえば不眠症の原因がうつ病だったとしたら、まずうつ病の治療をしなくては不眠症の効果的な治療になりません。

 

不眠症の具体的な治療法には、大きく分けて薬を使わない非薬物療法と薬物療法があります。もちろん薬を使わないで治療ができるならそれに越したことはありませんが、場合によっては使った方が良いときもあります。

 

薬を使わない治療法には、睡眠について正しい知識を身につけて睡眠環境や食事バランス、生活習慣を見直す睡眠衛生、脳が無意識のうちに行ってしまう間違った学習を直す認知行動療法、心配事や悩み事を封印してリラックスする瞑想などがあります。

関連記事:

眠れない原因、食事のせいかも。不眠になるこんな食事まとめ

食事で治そう不眠症

睡眠薬に頼らない不眠対策 認知行動療法のやり方

 

非薬物療法は、薬を使った治療にも負けないぐらい効果があることが分かっていて、それでいて副作用もなければ当然依存性もありませんし、知識さえあれば自分でも特別な道具などもいらずにできるので非常におすすめです。

 

薬物療法では、市販の睡眠薬や病院で処方される薬で不眠症の症状を改善します。多くの場合、飲んだその日から効いて、しかも効き目も高いのでずっと使いたくなりますが、副作用が辛かったり連続で使うと効き目が悪くなったり依存してしまう可能性があるのでおすすめできません。

 

薬を使って不眠症対策する場合は、1ヶ月以内の短期間だけ使うことをおすすめします。しばらく薬を飲むことを中断すれば、効き目が悪くなったり、依存してしまう危険性は低くなります。

関連記事:

寝付けない方が使う睡眠薬の説明

ぐっすり眠れない方向けの睡眠薬について

 

まとめ

日本では5人に1人が睡眠になんらかの問題を持っています。1日不眠症の症状が出たからといって即座に不眠症になるわけではないですが、しばらく症状が出て日常生活にも支障があるのに「自分は不眠症じゃない!」とそのまま症状を放置するのはやめましょう。

 

不眠症になる原因は様々です。食事や生活習慣、日々のストレス、病気の場合もあります。不眠症はまず原因と考えられるものを見つけて、それを治療、改善することが一番の治療法です。そのうえで睡眠衛生に気をつけて、認知行動療法や瞑想などの非薬物療法で対処しましょう。

 

しかし、不眠症が長く続いていてもう耐えられない、日常生活にもかなり問題が出ている!というときにはすぐさま市販の睡眠薬や病院での処方薬に頼って一時的にでも眠れるようにした方が良いです。

 

早く不眠症を早く治すコツは、安易に市販の睡眠導入剤に頼ったり、逆に病院に行く必要があるのに自力で対処しようとするのではなく、原因を見極めて適切な対処法を取ることです。