副作用で眠れなくなる

この薬を飲んでから眠れなくなった・・・という経験のある方がいらっしゃるかもしれません。実は副作用で不眠が起きる薬は意外と多くあります。薬の副作用によって起こる不眠は薬剤性不眠と言います。

 

他に原因が見当たらない、どうにもこの薬を飲んだ時期と寝付きが悪くなった、眠れなくなったという時期とかぶるようであれば確認が必要です。こちらで副作用として不眠を引き起こしてしまう薬を商品名(成分名)といった形でご紹介していきます。

血圧を下げる薬

・アダラート(ニフェジピン)
・インデラル(プロプラノロール)
・アーチスト(カルベジロール)、トランデート(ラベタロール)
・カタプレス(クロニジン)、アルドメット(メチルド)

 

コレステロールを下げる薬

・ リピトール(アトルバスタチンカルシウム)

 

うつ病の薬

・ルボックス、デプロメール(フルボキサミン)

・パキシル(パロキセチン)

・ジェイゾロフト(セルトラリン)

・レクサプロ(エスシタロプラム)

・ トレドミン( ミルナシプラン)

・サインバルタ(デュロキセチン)

今使われている多くの抗うつ薬はセロトニンというホルモンの働きを活性化させる作用があります。セロトニンは睡眠に良いと言われているのですが、実はその反対の作用を起こしてしまうこともあります。

 

セロトニンのシステムには5-HT1Aという部位と5-HT2Aという場所があり、1Aにセロトニンがくっつくと不安をやわらげたり体をリラックスさせて睡眠に良い影響を与えます。

 

しかし、2Aにセロトニンがくっつくと逆にそわそわしたり、いらいらしたり、不安になってしまって不眠の原因になります。

 

抗うつ薬は1A2Aを選ばずにセロトニンの作用をアップさせるので、2Aに多くセロトニンが作用してしまうと不眠を引き起こすことがあります。

 

パーキンソン病の薬

・メネシット(レボドパ)
・ エフピー(セレギリン)
・シンメトレル(アマンタジン)

パーキンソン病は、体が固くなってしまい動きが遅くなったり、手足や体が震えたりする病気です。原因は脳内でドーパミンというホルモンの働きが弱くなっていることです。

これらの薬は様々な形でドーパミンの働きを助けます。しかし、ドーパミンは同時に覚醒作用をもたらす物質でもあるので、これらの薬は不眠症を副作用として起こしてしまうのです。

 


アトピーなどの皮膚炎やアレルギーを抑える薬

・ プレドニン(プレドニゾロン)
・ デカドロン(デキサメタゾン)

いわゆるステロイド剤と呼ばれる薬です。ステロイドの正体はコルチゾールという人の体内で合成されているホルモンです。コルチゾールの量が多いときは、体の免疫が落ちます。

 

アトピーやリウマチなどの病気は体の免疫機能が過剰に働いて自分を攻撃してしまうために起こるので、免疫を弱めれば症状を抑えることができます。

 

しかし、コルチゾールの量が多いときは同時にストレスがたまっている状態と同じになってしまうのでいらいらしたり、不安になったり、神経が興奮した状態になるので不眠を引き起こしてしまうことがあります。

 

ぜんそくや気管支炎の薬

・ テオドール(テオフィリン)

 

肝炎や白血病の治療法:インターフェロン

インターフェロンはウィルスやがん細胞と闘う、たんぱく質の一種のことです。肝炎や白血病の治療に使われます。

 

まとめ

薬の副作用として起きてしまう薬剤性不眠は、非常に様々な薬で起きます。血圧やコレステロールを下げる薬やアトピーやリウマチなどの免疫系の病気の薬、うつ病やパーキンソン病の薬などがあります。

 

眠れなくなった時期が特定の薬を飲み始めた時期とかぶるようでしたら、これらの薬を飲んでいないか確認する必要があります。

 

もし原因らしき薬があって不眠が耐えられないぐらいひどければ、かかりつけの先生と相談して、変えてもらうなどの対処を取ってもらいましょう。