多剤大量処方

不眠に悩んでいる方で睡眠薬や抗不安薬を使っている方は多いと思いますが、処方量は多いわ、副作用も多いし効かないしで、薬をやめたい・減らしたいと思っていませんか?

寝つきが悪い、ぐっすり眠れない、うつっぽいとかいろいろ言うと病院でどんどん薬が増えていきますよね・・・

 

病院で処方されている睡眠薬や抗不安薬を減らすときに大切なのは、少しずつ薬を減らす、薬を自分にあったほかの薬に置き換える、ほかの不眠対策をいっしょに行うことの3つです。

 

薬をとにかくたくさん処方する治療法を多剤大量処方と言いますが、これは特に睡眠薬や抗不安薬などを扱う精神科や心療内科で問題となってきました。

こちらで多剤大量処方の問題と睡眠薬をやめてもリバウンド不眠に苦しまないための薬の減らし方・やめ方について詳しく書いていきます。

精神科や心療内科で問題となってきた多剤大量処方って?

多剤大量処方は、その名のとおりたくさんの薬を処方する治療方法です。

なぜ問題になっているかというと同じような作用の薬をいくつ出しても効き目は良くないのに副作用は増えますし、いざ薬をやめたいと思っても薬を減らすのが難しくなってしまいます。

単純に薬代で治療費もかさんでしまって私たちにとっては痛手です。

 

たとえば、不眠で悩んでいる人でデパス、ソラナックス、マイスリー、ロヒプノールという薬を処方されている人がいたとします(あまりないとは思いますが・・・)。

これらの薬は睡眠薬や抗不安薬ですが、作用のメカニズムは全部ほとんど同じで、違うのは作用する時間くらいです。

 

このような処方をしても不眠には有効ではありませんし、種類が多いとその分全体の薬の量が増えるので副作用が増えたり、治療費が上がったりしてしまいます。

薬はとにかくたくさん出せば良いというものではありません。

 

処方をされている患者さん側にも「たくさん薬があれば安心」という方もいらっしゃるかもしれませんが、それは危険な考え方です。

大切なのは自分にあった薬を、効果的な方法で、必要最低限の量を使うことです

 

 

多剤大量処方、最近実は減ってきています(はずです)

これは豆知識になりますが、実は日本の精神科や心療内科などでは多剤大量処方は減ってきています。

その理由は国が保険診療の仕組みを変えたからです。

 

平成28年4月から睡眠薬と抗不安薬(+うつの薬、統合失調症の薬)はそれぞれ2種類までしか使ってはいけないという決まりを作りました。

国の方でも多剤大量処方が問題であるという認識があったのか、薬の種類を制限する決まりを作ったのです。

 

決められた種類以上の薬を処方すると、病院が国から補助される保険診療分の報酬金額が減ることになりました。

病院はそれでは経営が成り立たなくなってしまいますので、仕方なく多剤大量処方をやめることになります。

 

多剤大量処方をやめれば、患者さんも飲む薬の量が減って副作用が少なくなったり、薬をやめやすくなったりといろいろメリットがあります。

こういった事情から日本では多剤大量処方が以前よりも圧倒的に減っているはずです。

 

 

種類は減っても量は増えてる? あなたに合った薬を適量使おう

上に書いた国の決まりで処方されてる薬の種類は減っても、薬の量は多いという方もいると思います。

薬の量は少ないに越したことはありません。

そのためにまずは自分にあった適切な睡眠薬などを使う必要がありますが、自分にあった薬とはどんな薬のことでしょうか。

 

それは 自分の症状や原因に合っている薬 のことです。

たとえば不眠症の方でも、寝つきが悪い方もいれば、寝つきは問題ないけどぐっすり眠れた感じがない方、悪夢に困っている方、夜中に何度も目を覚ましてしまう方などいろいろな症状があります。

 

寝つきが悪い方に、作用時間が長い薬を使うべきではありませんし、ぐっすり眠れない方に寝付きを改善する薬を使っても効果的ではありません

 

不眠症がうつ病などの他の病気の症状として出ることもあるので、不眠症がどういった原因で起こっているのかを見極めることも大切です

たとえば、うつ病で不眠症が悪化しているのであれば、睡眠薬だけでなくうつ病の薬も使うのが、その人にとってはベストな不眠治療になります。

 

あなたに合った睡眠薬等を見つけよう

寝つきが悪い場合の良い薬:

  • マイスリー
  • レンドルミン(マイスリーが合わないなら)

ぐっすり眠れない場合の良い薬(+寝つきが悪いでもOK):

  • ロヒプノール
  • リボトリール(ロヒプノールが合わないなら)

不眠のほかにうつ症状もあるなら

  • デジレル、レスリン
  • リフレックス、レメロン

など

 

自分はどんな診断でどんな薬を処方されているのか、処方されている薬がどんなものなのか、知識をつけることで先生にも相談しやすくなるでしょう。

 

 

リバウンド不眠を起こさない無理のない薬の減らし方・やめ方

自分にあった薬が分かったら、次は薬の量を適切な量まで減らしましょう。

不眠症に使う睡眠薬や抗不安薬は2種類まで処方することができますが、それぞれ1つずつまで減らした方が体の負担を考えると良いです。

とはいえ薬を減らすとよけいに眠れなくなってしまったり(リバウンド不眠)する不安がありますよね。

 

睡眠薬や抗不安薬を減らすときには、単純に薬の量を少しずつ少しずつ減らすことが効果的です。

また、今の薬を作用時間が長い薬に置き変えることでリバウンド不眠が起きる可能性を減らすことができます

 

先ほど自分に合わない作用時間の薬は使うべきでないと言いましたが、最終的に薬をやめるために作用時間が短い薬を長い薬に変えるのはリバウンド不眠を防ぐためには有効です。

 

リバウンド不眠を起こさずに薬を減らす方法について詳しくは別の記事で以前書いていますので、ぜひこちらを合わせてご覧ください。

睡眠薬をやめたら不眠が悪化した。依存しているの? 離脱症状?

 

 

睡眠薬をやめたいときは、他の不眠対策でもサポートしよう

できれば睡眠薬は少なければ少ないほど、もっといえば飲まないで済む方が良いですよね。

体調が良くなってくれば自然と睡眠薬を飲まなくても眠れるようになりますが、そのために睡眠に良い不眠対策を一緒にするのが効果的です。

 

ストレスを科学的に効果がある方法で発散する

ストレスは危険な不眠の原因になりますし、病気になるリスクも上がりますのできちんと解消しましょう。

ストレスは、軽く運動したり、読書や音楽で効果的に発散できることが研究で分かりました。

他にもいろいろなストレス解消法があるので、ぜひこちらをご覧ください。

不眠の原因ストレスを科学的に効果がある6つの方法で解消しよう

 

寝る1~2時間前に入浴する

人はゆっくりと深部体温が下がってくると眠くなってきます。

入浴すると深部体温がじわじわ上がって、寝るころには段々と下がってきて寝付きが良くなります。

 

ただし、熱いお湯につかると逆に神経が興奮して寝つきが悪くなりますので、38~39℃のぬるま湯につかるようにしましょう。

 

寝る前にストレッチする

身体のこりは眠りの質を下げてしまいます。

お風呂から上がったあとに日頃こりやすい首や肩、手足をストレッチすると眠りにも良いですし、朝起きたときに疲れもよく取れますよ。

 

寝る1~2時間前からパソコンやスマホの画面から離れる、明かりを暗くする

人の体には自然な眠りを助けてくれるメラトニンという睡眠ホルモンがあります。

このメラトニンは光を浴びると抑えられてしまう性質があって、部屋の照明やパソコンやスマホの明かりは弱い光ではありますが、長時間浴びるとメラトニンの活動が低下する原因になってしまいます。

できれば寝る1~2時間前からパソコンやスマホからは離れて、部屋の明かりも弱くすると寝つきや熟睡感が良くなりますよ。

 

478呼吸法でリラックスする

寝る前にベッドの上でできる即効不眠対策のひとつに、478呼吸法というものがあります。
4秒息を吸って、7秒息を止めて、8秒息を吐く、これを3セットもやるとリラックスして眠りにつきやすくなります。

寝る前にいろいろ考えごとをしやすいときは効果的ですよ。

 

睡眠サプリを使う

実はサプリメントのなかには、睡眠をサポートしてくれるものがあります。

実感までには少し時間がかかりますが、その代わり薬とは違って副作用も依存性もないですし、忙しい方でも毎日飲むだけで良いのでお手軽です。

おすすめは実際に不眠だった妻が使ってみて良かったグッドナイト27000です。

使ってみた体験談も書きましたので、こちらもぜひ見てみてください。

不眠の妻がグッドナイト27000を使ったら眠れた体験談

 

 

まとめ

たくさんの種類の睡眠薬・抗不安薬を使っていて、減らしたい・やめたいけど眠れなくなるのが怖い・・・という方はたくさんいらっしゃると思います。

そんなときは睡眠薬を自分に合うものに変える、少しずつ量を減らす、他の不眠対策をいっしょにやっていくことでやめたらよけいに眠れなくなってしまうということがなくなります。

あなたもぜひ睡眠薬や抗不安薬を減らして、最終的には薬なしでもぐっすり眠って毎日が楽で生きやすい日を取り戻しましょう!