夜間頻尿で眠れない

夜中トイレに行きたくなって目を覚ましたことはありませんか? そしてトイレを済ませたあと眠れなくなってしまう・・・。また、眠れてもまたしばらくしてもう一度トイレに行きたくなって目を覚ましてしまう・・・。

 

こんな不眠症は、もしかしたらある病気が原因かもしれません。夜中に一度なら、普通の人でもたまにあることですが2回も3回もトイレに行きたくなって目が覚めてしまうのは体からの危険なシグナルです。

 

こちらの記事でなぜ夜中にトイレに行きたくなって目が覚めてしまうのか、何度もトイレに行きたくなるのか、原因と対策について詳しく見ていきましょう。

問題がない尿意と不眠を引き起こす問題のある尿意

夜中に一度目を覚ましてトイレに行くというのがたまにあるけれど、その後問題なく眠りにつける場合は気にする必要はありません。

 

しかし、夜中に何度もトイレに行きたくなったり、たとえトイレに行きたくなったのが1回でもそれが連日のようにあって困っていたり、トイレをしたあと眠れなくなるなど生活に支障をきたす場合は夜間頻尿という症状です。

 

通常人の体では、夜寝ている間にトイレに行きたくなることがないように尿が作られるのを防ぐ抗利尿ホルモンというホルモンが働いています。

 

それなのに夜間のトイレで睡眠などに問題が生じるということは、体のどこかが悪くなっている可能性があります。

 

夜間頻尿は、年齢が上がるほど起きやすくなってしまう症状です。加齢によって体の筋肉が衰えてしまうことも原因ですが、高齢になるほど夜間頻尿を症状として起こす病気にかかりやすくなってしまうからです。

 

特に20代~50代くらいまでの方で、上に書いたように夜中のトイレで睡眠に問題を抱えている方は、以下の夜間頻尿になる原因をぜひチェックしてみてください。

 

 

夜目が覚めてトイレに行きたくなってしまう原因

(1)病気ではないもの

寝る前に水分の取り過ぎ

単純に寝る前に水分を取りすぎてしまえば、夜トイレに起きる可能性が高くなります。寝る直前に水分や食事を取っていませんか? 夜の食事や水分の摂取は夕食時までにしましょう。

 

寝る前のお酒

お酒に含まれるアルコールには利尿作用=トイレを近くする作用があります。さらに、アルコールは一時的に寝付きを良くするものの、酔いが覚める段階で眠りを浅くしてしまいます。どちらの作用も不眠症には良くないので、寝る前にお酒を飲むことは控えましょう。

 

寝る前のコーヒー、お茶

コーヒーやお茶に含まれているカフェインにも利尿作用があります。また、カフェインには神経を刺激して覚醒作用をもたらすので不眠症の方は寝る前にカフェインを摂取しないよう気をつけましょう。チョコレートや栄養ドリンクなどにもカフェインが含まれているので注意が必要です。

 

塩分の取り過ぎ

普段の食生活でスナック菓子、インスタントフード、ハンバーガーなどのファストフードをよく食べていませんか? 塩分を取りすぎると体が塩分を排出しようとして尿を多く作ります。

 

塩分の取り過ぎは、高血圧にも繋がり睡眠にはよくありません。夜中のトイレに悩んでいる方はぜひ食生活も見直してみてください。

 

 

(2)病気が原因

膀胱や前立腺の病気

膀胱は一時的に尿を貯めておく場所で、前立腺は男性に特有の生殖器です。膀胱や前立腺に異常が発生すると、夜間頻尿になってしまうことがあります。

 

膀胱や前立腺の病気には膀胱炎、過活動膀胱、前立腺炎、前立腺肥大症、前立腺がんなど様々なものがあります。

 

糖尿病

糖尿病は血糖値を下げるホルモンが出なくなったり、働きが悪くなってしまい、常に高血糖になってしまう病気です。糖尿病の症状が進行してくると血糖を体から排出しようとのどが乾いてたくさん水分を取ってしまいます。その結果、尿も増えてしまうのです。

 

心不全

心不全は、なんらかの原因で心臓の機能が低下してしまう病気です。心臓の機能が低下すると、日中足元の血液を心臓に上手く送れなくなってしまいます。

 

そして夜寝るときになって体を横にすると、重力で抑えられていた足元の血液が一気に心臓に戻ってきます。

 

そうすると体は一気に増えた血液を過剰だと判断して、体から尿として排泄しようとしてしまうのです。

 

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に上手く呼吸ができなくなっていびきをかいたり、睡眠中にいったん無呼吸になったあと大きないびきをするなどの病気です。

 

睡眠時無呼吸症候群になると先ほど上に書いた抗利尿ホルモンの分泌量が低下してしまいます。その結果、夜間に体内で作られる尿の量が増えてトイレに行きたくなってしまうのです。

眠りの質を下げる睡眠時無呼吸症候群 原因と対処法

 

 

夜間頻尿の対策法。生活習慣を見直して、原因病を予防しよう。

夜間頻尿への対処法は原因によって異なりますが、大切なのは食事バランスや生活習慣を改善することです。まずは塩分を取り過ぎていたり、寝る前にお酒、コーヒーなどを飲んでいたりしたら、その習慣をやめましょう。

 

食事バランスを整えて、適度な運動を取ることは尿病、心不全、睡眠時無呼吸症候群などの病気を予防になりますし、それ自体が睡眠の質を高める効果があります。

不眠に効果的な運動はこの程度やれば十分!

 

上に挙げたような病気の症状があったり、心当たりがある場合はすぐに泌尿器科、循環器内科、睡眠外来などの専門の病院に行きましょう。

 

 

まとめ

夜中にトイレに起きて眠れなくなったり、何度もトイレのために目を覚ましてしまう症状は夜間頻尿と呼ばれています。夜間頻尿は年を取るごとになってしまう確率が高くなりますが、特に2050代の方で症状がある場合は要注意です。

 

夜間頻尿の原因には生活習慣の乱れや病気があります。日々の生活で塩分を取りすぎていないか、寝る前にしょっちゅうお酒やコーヒーを飲んでいないか気をつけましょう。

 

食生活が偏っていたり、運動不足の場合で夜間頻尿があるときは、心不全、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、膀胱や前立腺などの病気の可能性もあります。

 

心当たりのある症状があれば、泌尿器科、循環器内科、睡眠外来などがある専門の病院にすぐかかりましょう。