薬の飲み合わせ

睡眠薬や抗不安薬を飲んでいるのに、効かない、眠れないとお困りの方はいませんか?

単純に薬のパワーが足りないときもありますが、あなたの飲んでいる他の薬やサプリメントとの飲み合わせが悪くて睡眠薬の効果が弱くなってしまっている可能性もあります。

 

睡眠薬などの薬と飲み合わせが良くない薬やサプリメントは意外と身近にあるので気づいたら一緒に使っていたということもあります。

ぜひこの記事で飲み合わせについて知り、もし自分が当てはまれば医師や薬剤師に相談しましょう。

飲み合わせが悪いってどういうこと?

薬の話で、「飲み合わせが悪い」とか「相互作用が」とかいう話を聞いたことがあるかもしれません。

たとえばグレープフルーツジュースは特に薬と相性が悪いと有名です。

飲み合わせが悪いというのは、その薬と一緒に体内に入ると薬の作用が強くなったり逆に弱くなったりするということです。

 

どうしてそんなことが起きるかというと、体のなかの酵素が関係しています。

酵素は体内に入ってきた物質を分解して吸収しやすくしたり、吸収した成分を変換して体に無毒なものに変えるといった働きを持っています。

 

分解して吸収しやすくする方は消化酵素と言われています。

学校の理科の時間でアミラーゼという名前を聞いた覚えはありませんか?

これは消化酵素のひとつでご飯などに含まれるでんぷんなどをブドウ糖など吸収しやすい物質に分解します。

 

解毒作用に関わっている方は代謝酵素と呼ばれています。

アミラーゼのときと同じことが薬でも起きていて、代謝酵素が薬の成分を無毒なものに変換しているのですが、この代謝酵素の働きを邪魔してしまうものがあると変換が遅くなってしまいます。

 

遅くなるとそれだけ薬が体内に長く残り続けるということなので、薬の効果が強くなります。

逆に代謝酵素の働きを助けるものがあると代謝が早くなって、体から早くなくなってしまうので薬の効果が弱くなります。

これが「飲み合わせが悪い」ということなのです。

 

薬や食べ物、サプリメントにはこの代謝酵素の働きを邪魔してしまったり、逆にパワーアップさせてしまうものがあるので、飲み合わせには気をつけなければなりません。

 

 

飲み合わせが悪くらないように注意するポイント

複数の病院に通っているなら医師に伝える、お薬手帳をしっかり使う

みなさんお薬手帳は使っていますか?

お薬手帳は、みなさんが使っている薬の名前や量、過去にどんな副作用が出たか、アレルギーなど様々な情報が書かれています。

 

このお薬手帳を使っていたり、1つだけの病院に通っている場合は飲み合わせについて問題になることはありません。

医師は自分の処方が飲み合わせが悪いものがないかチェックしていますし、複数の病院に通って薬をもらっている場合でもお薬手帳を使っていれば、薬剤師さんが薬をチェックしてくれます。

 

飲み合わせが問題になるのは複数の病院で処方してもらいつつ、お薬手帳を使わない場合です。

お薬手帳ってついつい忘れてしまったり、めんどくさいからいいやと作らないままにしていたりしませんか?

 

複数の病院で処方せんをもらう場合は自分から医師に言ったり、お薬手帳を使わなければ薬剤師さんもあなたがどんな薬を飲んでいるか分からないので、飲み合わせが悪い薬が処方されてしまうことがあります。

 

サプリメントを使っている場合も医師や薬剤師に伝える

このあとでも説明しますが、セント・ジョーンズ・ワートというサプリメント(ハーブ)があります。

これは、うつ病や自律神経失調症などの症状に効果があると科学的に証明されているのですが、セント・ジョーンズ・ワートはいろいろな睡眠薬などの薬と飲み合わせが悪いです(薬の効果を弱くしてしまいます)。

 

あまりないケースかもしれませんが、セント・ジョーンズ・ワートを使っている場合も必ず医師や薬剤師の方に伝えなければなりません。

 

 

薬の効果を弱めてしまう悪い飲み合わせはこれだ

薬の効果を弱めてしまう組み合わせは意外と多いです。

てんかんの薬や抗生物質、血圧を下げる薬などがあります。あなたがうっかりその組み合わせで処方をされていないかチェックしてみてください。

相手の効果を弱める薬(1)

テグレトール、ビラミューン、アクトス、リファジン、プレドニゾロン、デカドロン、セント・ジョーンズ・ワート

 

(1)の薬で効果が弱められてしまう薬

睡眠薬

  • ハルシオン
  • マイスリー
  • アモバン
  • ルネスタ
  • レンドルミン
  • リスミー
  • エバミール、ロラメット
  • ロヒプノール、サイレース
  • ユーロジン
  • ベンザリン、ネルボン
  • ドラール
  • ダルメート
  • ソメリン
  • ベルソムラ

 

抗不安薬

  • デパス
  • リーゼ
  • コレミナール
  • レキソタン、セニラン
  • ワイパックス、ユーパン
  • ソラナックス、コンスタン
  • リボトリール、ランドセン
  • グランダキシン
  • セルシン、ホリゾン
  • セパゾン
  • エリスパン
  • セレナール
  • メンドン
  • レスミット
  • コントール、バランス
  • レスタス
  • メイラックス

 

そのほかの薬

  • デジレル、レスリン
  • リスパダール
  • セロクエル

 

相手の効果を弱める薬など(2)

タバコ、セント・ジョーンズ・ワート、インスリン、テグレトール、リファジン、オメプラール、ブロッコリー、芽キャベツ

 

(2)の薬で効果が弱められてしまう薬

睡眠薬

  • ロゼレム

 

そのほかの薬

  • ジプレキサ

 

 

薬が効きにくい他の原因

上に書いた組み合わせの薬をチェックして大丈夫だったけど、でも薬が効かないという方は他にこれから書くような原因が考えられます。

 

薬に耐性ができてしまった

ほとんどの睡眠薬や抗不安薬は、長く使っていると耐性ができやすいの使っているうちに同じ量では効き目が弱くなってきます。

上に挙げた睡眠薬のなかではロゼレムとベルソムラという薬以外はすべて耐性ができやすい薬です。

 

もし耐性ができて薬が効きにくくなってしまったときは、辛いとは思いますがいったんその薬をやめて体を休ませる期間を置くと耐性がなくなります。

 

ここで注意しないといけないのは、一気に薬をゼロにしたり量を大きく減らしてしまうとリバウンドで不眠が悪化したり、憂うつになったり、原因不明の頭痛や吐き気、手足のしびれ、動悸などの症状が起きる可能性があります。

薬を減らす場合は、医師に従って慎重に進めてください。

 

「睡眠薬や抗不安薬を減らしている間は眠れないのを我慢するしかないの?」

と思われますよね。

そんなときは、睡眠薬以外の薬を使って不眠に対処することもできます。

ぜひ以下の記事をご覧ください。

睡眠薬じゃないのにめちゃくちゃ眠れる薬デジレルの効果

 

自分の症状にあっていない

不眠の原因は人それぞれです。

ストレスや生活リズムの乱れで不眠になることは多いですが、うつ病のような精神疾患や貧血、甲状腺ホルモンの異常、睡眠時無呼吸症候群といった病気など色々な理由で人は眠れなくなってしまいます。

 

睡眠薬や抗不安薬は原因に関わらずほとんどの寝付きが悪い、眠れないといった症状に有効ですが、うつ病ならうつ病に、貧血なら貧血に最適な治療法を取ることが不眠の一番の解消法です。

あなたの不眠症の原因が分からない場合は、ぜひ以下の記事をご覧ください。

自分の不眠の症状や特徴から眠れない原因を知ろう

 

 

まとめ

あなたが使っている睡眠薬や抗不安薬の効果がいまいち感じられない、効かないというときはもしかしたら薬の飲み合わせが悪いことが原因かもしれません。

薬の飲み合わせが悪いと睡眠薬などの効果が弱まってしまうおそれがあるのです。

 

ひとつの病院に通っている場合やお薬手帳を使っている場合は医師や薬剤師がチェックしてくれるので、飲み合わせが悪いということにはなりませんが、複数の病院に通っていてお薬手帳を使っていない場合は注意が必要です。

 

上に書いた悪い組み合わせに当てはまらないけど睡眠薬や抗不安薬が効かないというときは、薬に耐性ができてしまったか、元々不眠の原因が他の病気にある可能性があります。

自分の不眠の原因を知って、しっかりと不眠対策しましょう。