芍薬 漢方

憂うつ、なんとなく不安、やる気が出ない、頭痛、肩こり、だるい、めまいなどなんとなく体調が悪くて不眠になる方、または生理前や生理中の不眠でお悩みの方はいませんか?

 

そんなときの不眠症には加味逍遥散という漢方薬がおすすめです。この漢方薬は、元々体が強くない、冷え性、むくみがちな方、また女性に向いている漢方薬です。

 

「漢方薬って本当に効くの?」という声もありますが、漢方薬には医学的効果があることが証明される研究が近年ではいくつもあります。実際に日本でも保険適用で病院で処方してもらうこともできるので、その効果は認められています。

 

さらに漢方薬は西洋の薬と比べると副作用が少なく、睡眠薬のような依存性や飲んでいるうちに効かなくなってくるというデメリットもありません。加味逍遥散についてこの記事で詳しく解説していきます。

そもそも漢方薬ってどういうもの? 本当に効くの?

漢方薬は生薬と呼ばれる植物を乾燥させたものを複数組み合わせて作られる薬のことです。その都度新しい組み合わせが作られるわけではなく、古くから使われてきた薬の組み合わせがパターン化されており、それらが漢方薬となっています。

 

漢方は中国から5~6世紀頃に日本で伝わり、日本でも独自の発展を遂げてきた歴史があります。古くから漢方は経験によってこういった症状に効く、こういった患者に聞くと理論化されてきましたが、近年になって西洋医学と同じように漢方が持っている科学的な作用メカニズムについての研究が進んでいます。

 

漢方薬はいくつかの生薬を組み合わせることで、それぞれの欠点を補いあっているのが特徴です。効き目は西洋の薬と比較するとがつんと飲んだその日から効くような感じではなく、マイルドに効いてくる感じです。

 

即効性がないのは欠点ですが、その代わりに副作用が少ない、依存性がない、飲んでいるうちに効きにくくなるということがないのが漢方薬のメリットです。

 

 

加味逍遥散ってどんな薬? 効果や副作用は?

加味逍遥散は、10種類の生薬を調合して作られる漢方薬です。加味逍遥散に含まれる生薬について紹介します。

柴胡(サイコ)

セリの仲間であるミシマサイコという植物の根っこです。解熱、炎症を抑える、鎮静の作用があります。

 

芍薬(シャクヤク)

その名のとおりシャクヤクという植物の根っこです。血圧やコレステロール値を下げる、炎症や痙攣を静める他、鎮静作用があります。

 

朮(ソウジュツ)

キクの仲間であるホソバオケラという植物の根っこです。消化促進作用、血糖値を下げる作用があります。

 

茯苓(ブクリョウ)

マツホドといわれるきのこの一種です。精神を安定させる働きがあり、その他にめまいや動悸に効果的です。

 

甘草(カンゾウ)

その名のとおりカンゾウという植物の根っこです。アレルギーや炎症を抑える、解熱、ストレスをやわらげる作用があります。

 

山梔子(サンシシ)

クチナシという植物の果実です。解熱、炎症を静める、血圧を下げる、鎮静作用があります。

 

当帰(トウキ)

セリの仲間であるカラトウキという植物の根っこです。鎮痛、炎症を鎮める作用があり、冷え性や貧血にも効果的で、女性の体調不良に特に有効です。

 

牡丹皮(ボタンピ)

ボタンという花の根っこの皮を乾燥させたものです。抗菌作用や鎮静作用があり、生理不順や生理痛にも効果があります。

 

生姜(ショウキョウ)

読み方は違いますが、ショウガのことです。解熱鎮痛作用がある他、胃にも優しいです。

 

薄荷(ハッカ)

その名のとおりハッカの匂いで知られるハッカという植物の葉っぱです。めまいや頭痛を改善します。

 

これら10個の生薬を組み合わせることで加味逍遥散いらいら、不安、頭痛、めまい、肩こり、憂うつ感などのいわゆる原因のよく分からない体調不良に効果的で、不眠症も改善します。

 

元々体が強くなく、冷え性、むくみがちな人に向いている他、女性ホルモンのバランスの乱れで体調不良が起きる場合に有効です。

 

 

加味逍遥散の使い方は?

漢方薬といえば「煎じて飲む」ものというイメージが強いかもしれませんが、現在日本で使われている漢方薬の多くは顆粒エキスという生薬を乾燥させて配合して顆粒状にしたものを使います。顆粒エキスを粉薬のように直接飲むか、お湯に溶かして飲みます。

 

西洋の薬では薬ごとに何mgという錠剤やカプセルなどがあり、その量を調節して効き目を調節しますが、現在の日本で使われる漢方薬の多くは1日7.5gと決まっていて、1日2~3回食前または食事と食事の間に分けて飲みます。

 

 

上にも書きましたが、漢方薬は基本的に西洋の薬のようにがつんと飲んだその日から効くものではなく(飲んだ日からずばっと効果が出る場合もあります)、飲んでいるうちに徐々に効いてくるものです。

 

2~3日飲んで効果がないとやめるのではなく、使うときはぜひ1ヶ月程度は最低でも使ってみてください。

 

加味逍遥散は不眠症に効果的な漢方薬ではありますが、睡眠薬と違って寝る直前に飲むものではなく、1日に何回か飲む薬なのでそちらもご注意ください。薬の作用で眠らせるというよりかは、漢方薬で体質を改善して眠りやすくするとイメージしてください。

 

 

加味逍遥散の副作用

漢方薬は西洋の薬と比べれば副作用は少ない方ですが、まったくないというのは間違いです。副作用が起こることはあるので、注意してください。

 

加味逍遥散に起こる副作用は、吐き気、胃の不快感、下痢などがあります。また、めったにありませんが偽性アルドステロン症という副作用があります。

 

偽性アルドステロン症では、体内でカリウムというミネラルが失われてしまい、むくみ、血圧上昇、だるさ、手足のしびれ、けいれんなどが起きてしまうことがあります。これらの症状が出た場合、すぐに主治医に連絡を取って服用を中断するなどしましょう。

 

 

加味逍遥散の価格

加味逍遥散の価格はツムラというメーカーのもので1gあたり17円です。1日の通常量は7.5gなので、1ヶ月毎日処方された場合の薬代は、

 

7.5×27.7×30日=3,825円(健康保険適用で3割負担の1,148円)です。

実際にはこれに調剤料や健康管理料など薬局で料金が加算されます。

 

 

加味逍遥散を実際に使ってみると?

加味逍遥散を使ってみた方の率直な感想を、他サイトからではありますが引用して、いくつか紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。

 

加味逍遥散を飲み始めて2~3週間、極端なのぼせや不安感は緩和したけれど
PMSの時期になるとまだまだ症状がでます。
これは抑うつにも効きますか?もっと長期的に飲み続けていくことで
変わっていきますでしょうか。

 

(前略)

出された順に詳しく経緯を書きます。

西洋薬中心の精神科 さいこ桂子乾姜湯 2ケ月重度の不眠が中度になる。飲むにつれて、ためいきが増えて、鬱がひどくなる。

漢方内科
加味逍遥散 2週間 最初の1週間は、不眠にも鬱にもよく効いていた。その後、両方とももとに戻ってしまった。
(後略)

引用元:【半夏厚朴湯】漢方薬スレ(4包目)【加味逍遥散】

 

全体的に加味逍遥散の感想を見てみると、劇的な効果を感じている人はあまりいないようですが、効果がないというわけでもないみたいでした。副作用について、多いであろう吐き気や胃のむかむかについては感じている人はほとんどいませんでした。

 

感想を引用したサイトは自分の使っている薬がどうなの? 副作用は大丈夫?といった形で心配な方が書き込みをされていることが多いので、ややネガティブな意見が多い可能性もあります。

 

 

まとめ

加味逍遥散種類の生薬を組み合わせた漢方薬で、不眠症に効果的です。特に、元々体が強くない、冷え性で、むくみがちな方、または女性の方でなんとなく体調不良で不眠に悩んでいる方に有効です。

内科など病院で処方してもらうことができるので、あなたに当てはまるようであれば主治医にお願いしてみてはいかがでしょうか。

漢方薬は、西洋の薬のように飲んだその日からずばっと効くようなものではありませんが、その代わりに副作用が少なく、依存性や段々効きにくくなってくるということがないのがメリットです。ただし、副作用は少ないといってもまったくないわけではないので、注意が必要です。