加味帰脾湯と不眠

元々体があまり強くない方、貧血気味の方で、不安やイライラで寝つきが悪い、ぐっすり眠れない方はいませんか?

よく眠れてないと翌日すっきりしないし、疲れも取れませんよね。

でも睡眠薬を使うのは怖いし、ちょっと・・・

そんなあなたにこちらで加味帰脾湯という不眠に効く漢方薬について紹介します。

 

 

「漢方薬って本当に効くの?」と言われることもありますが、漢方薬には医学的効果があることが研究でも証明されています。

日本では病院で処方してもらうこともできますし、漢方薬の効果は認められています。

 

漢方薬は睡眠薬と比べると副作用が少なくて、依存性や飲んでいるうちに効かなくなってくるという危険もありません。

加味帰脾湯は不眠に効く漢方薬のなかでも元々体があまり強くない、貧血気味、冷え性の方におすすめの漢方薬です。

加味帰脾湯についてこちらで詳しく見ていきましょう。

そもそも漢方薬ってどういうもの?本当に眠れない時に効果がある?

漢方薬は生薬と呼ばれる植物を乾燥させたものを組み合わせて作られる薬のことです。

漢方は中国から5~6世紀頃に日本に伝わってきて、日本でも独自の進化を遂げてきた歴史があります。

 

古くから漢方は経験でこういった症状に効く、こういった患者に効くと伝えられてきましたが、今では西洋医学と同じように漢方が持っている科学的な作用のメカニズムについての研究が進んでいます。

 

漢方薬はいくつかの生薬を組み合わせることで、お互いのデメリットを補っているのが特徴です。

西洋の薬と比較すると飲んだその日からがつんと効くような感じではなくて、マイルドに効いてくる感じです。

即効性がない代わりに副作用が少ない、依存性がない、飲んでいるうちに効きにくくならないのが漢方薬のメリットです。

 

 

加味帰脾湯の効果は?不眠、イライラ、貧血、不安などに効く漢方

加味帰脾湯は14種類の生薬を調合して作られる漢方薬で、不眠やイライラ、貧血、冷え性、不安などに効果的です。

加味帰脾湯を不眠に使うならこんな人が向いてます
  • 貧血気味
  • 冷え性
  • 体が元々あまり強くない

 

14種類も配合されてるのは漢方薬のなかでも多い方です。

各生薬の特徴について見ていきましょう。

 

人参(ニンジン)

普段みなさんが食べているニンジンです。

ニンジンには、疲労回復効果があって、冷え性の改善にも効果的です。

 

白朮(ビャクジュツ)

キクの仲間であるオケラまたはオオバナオケラという植物の根っこです。

消化を促進したり、血糖値を下げたりする作用があります。

 

茯苓(ブクリョウ)

マツホドといわれるきのこの一種です。

気持ちを安定させる働きがあり、そのほかにめまいや動悸に効果的です。

 

甘草(カンゾウ)

その名のとおりカンゾウという植物の根っこです。

アレルギーや炎症を抑える、解熱作用、ストレスをやわらげる作用があります。

 

生姜(ショウキョウ)

名前からお分かりかもしれませんが、ショウガのことです。

胃腸の働きを助けたり、炎症を抑える作用があります。

 

大棗(タイソウ)

ナツメという植物の果実です。

鎮痛作用や他の生薬の副作用を抑える働きもあります。

 

酸棗仁(サンソウニン)

ナツメという植物の種子です。

気持ちを静める、眠気をさそう、血圧を下げる、体温を下げる効果があります。

 

竜眼肉(リュウガンニク)

リュウガンという植物の果実です。

神経の興奮を静める作用があり、不眠症や疲労に効果的です。

 

遠志(オンジ)

イトヒメハギという植物の根っこです。

気持ちを落ち着かせる作用の他に、貧血を改善してくれます。

 

当帰(トウキ)

セリの仲間のカラトウキという植物の根っこです。

鎮痛、炎症を抑える作用があって、冷え性や貧血にも効果的で特に女性の体調不良に有効です。

 

黄耆(オウギ)

バナオウギという植物の根っこです。

血圧を下げる、ずきずきとした痛みを抑える作用があります。

 

木香(モッコウ)

キクの仲間であるモッコウという植物の根っこです。

高血圧の改善、胃炎や腸炎の回復に効果的です。

 

柴胡(サイコ)

セリの仲間であるミシマサイコという植物の根っこです。

解熱作用や炎症を抑える、気持ちを安定させる作用があります。

 

山梔子(サンシシ)

クチナシという植物の果実です。

解熱作用や炎症を抑える、気持ちを落ち着かせる、血圧を下げる作用があります。

 

これら14個の生薬を組み合わせることで加味帰脾湯はイライラをしずめる、冷え性や貧血を改善、不安をやわらげる、胃痛をやわらげることで不眠症に有効な薬です。

 

 

加味帰脾湯の使い方と効果が出るまで

今使われている漢方薬は顆粒エキスという、生薬を乾燥させて配合し、顆粒状にしたものを使います。

顆粒エキスを粉薬のように直接飲むか、お湯に溶かして飲みます。

西洋の薬だと薬によって何mgという錠剤やカプセルなどがありますが、今の漢方薬の場合は1日7.5gと決まっていて、1日2~3回を食事の直前か食事と食事の間に分けて飲みます。

 

加味帰脾湯

引用元:加味帰脾湯(カミキヒトウ) ツムラの漢方処方解説

 

上にも書きましたが、漢方薬は基本的に西洋の薬のようにがつんと飲んだその日から効くものではなく(飲んだ日からずばっと効果が出るときもあります)、飲んでいるうちに少しずつ効いてくるものです。

2~3日飲んで効果がないとやめないで、使うときはぜひ1ヶ月程度は最低でも使ってみてください。

 

加味帰脾湯は不眠症に効果的な漢方薬ですが、睡眠薬と違って寝る直前に飲むものではなく、1日に何回か飲む薬なのでそちらもご注意ください。

薬の作用で眠らせるというよりかは、漢方薬で体質を改善して眠りやすくするとイメージです。

 

 

加味帰脾湯の副作用は? 少ないけど胃痛、吐き気、だるいは注意!

漢方薬は西洋の薬と比べれば副作用は少ないですが、副作用が起こることはあるので、注意してください。

加味帰脾湯で起こる副作用は、吐き気、胃の不快感、下痢、発疹や肌のかゆみなどがあります。

体に合わないときは無理に使わないようにしましょう。

 

また、めったにありませんが偽性アルドステロン症という副作用があります。

偽性アルドステロン症は、体内でカリウムというミネラルが失われてしまい、むくみ、血圧上昇、だるい、手足のしびれ、けいれんなどが起きます。

こんな症状が出た場合はすぐに医師に連絡を取って服用を中断するなどしましょう。

 ※漢方薬を2つ以上飲んでいると、この偽性アルドステロン症が起きやすくなりますので、注意してください。 

 

 

加味帰脾湯が合わないとき 他に不眠に効く漢方薬はある?

加味帰脾湯以外にも寝つきが悪い、ぐっすり眠れないときに効果的な漢方薬はあります。

たとえば、

 

酸棗仁湯(さんそうにんとう)

疲れすぎて眠れない、不安で眠れないという人で元々あまり体が強くない人に向いている漢方です。

疲れすぎて眠れないときには漢方の酸棗仁湯が良い

 

加味逍遥散(かみしょうようさん)

不眠のほかに原因がよく分からないイライラ、頭痛、めまい、肩こりなどが起きている人に向いていて、女性でなんとなく体調不良が起きている方に特に向いている漢方です。

女性の体調不良や生理前に眠れない!などには加味逍遥散

 

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

イライラしがちだったり、憂うつな感じが多い不眠の人に向いている漢方です。

他の漢方だと胃がムカムカしたり吐き気を感じてしまう人でも飲みやすいのも特徴です。

イライラ、うつっぽくて眠れない、胃が弱い人には抑肝散加陳皮半夏が効果的

 

 

加味帰脾湯の口コミ 効果や副作用まで

実際に加味帰脾湯を使っている人の口コミもまとめてみました。

 

非常によく効きました。

現在、育児まっ只中の身でございますが、育児の疲労というのは、ときに残酷で、過酷ですね・・・。

体調が悪いときも、幼子の夜泣きのため深夜まで肉体を消耗せねばならず、日に日に精神を疲労させ、気が付けば睡眠障害に。

1か月ほど前から自律神経異常のため病院通いの身となってしまいました。

 

症状としては、眠れない日々のせいで神経が興奮し続けた状態、貧血や低血圧がひどく、耳管解放症がとくにひどく表れていました。

(中略)

病院からの薬では血流改善をメインにするような薬が処方されましたがやはり、対処療法にようる薬だけでは改善がみられず、色々調べて漢方薬にたどり着きました。

(中略)

 

飲み始めて2週間目は、体の調子があがってきたなというのが、みるみる自覚できるようになりました。

また、耳管解放症に関しても、私の場合は効果がありました。

私のように、背景に寝不足や睡眠障害がある方には、
非常にわかりやすく効果を実感できる商品ではないかと思います。

(後略)

引用元:クラシエ薬品/加味帰脾湯エキス顆粒クラシエ(医薬品)口コミ一覧

 

1ヶ月飲みました。

1日3回飲むのはなかなか大変。普段から、頭痛がひどく不眠気味。貧血もあるので、こちらを飲んでました。

うーん、はっきりとした効果はないです。疲れにくくなった気はするけど。

引用元:クラシエ薬品/加味帰脾湯エキス顆粒クラシエ(医薬品)口コミ一覧

 

(前略)

トラブルがあり、とにかく1日中、怒りや不安やイライラ、うつ状態が止まらず、心療内科にもお世話になったのですが、薬が強すぎて、やめられなくなるのが怖くて、飲むのをやめてしまいました。

それでも、薬を抜くのがすごく大変で、ものすごいめまいやだるさと数日間戦いました…。

 

(中略)

困っていたところ、漢方を試してみようと思い、心身の疲れ、時に熱感を伴う体力のない人の、貧血、不眠症、神経症、精神不安に効くとのことで、加味帰脾湯を選択。

(中略)

翌日から、うそのように前向きになれている自分を発見。

家族にもあたりちらしていたのに、それもなくなってしまいました。

 

まさに、頭の中の雲がさっと晴れて行くような感じ。

怒ったこと、許せないこと、不安なことは完全にはなくならなくても、四六時中考えている必要はない、ちょっと置いておこう、と思えるようになったんです。

(中略)

夜も自然と眠くなるようになりました。

ただ、まだ夢をよく見て、深い眠りは得られていないみたいなので、しばらく様子を見たいです。

安易に強い薬を出す心療内科に行くよりも、生薬を使った漢方の方がいいと思います。

(後略)

引用元:クラシエ薬品/加味帰脾湯エキス顆粒クラシエ(医薬品)口コミ一覧

 

 

加味帰脾湯はどこで手に入る? 病院でも市販でも

加味帰脾湯だけではありませんが、今漢方薬は病院で処方してもらうこともできますし、ドラッグストアなどでも市販されているので買ってくることもできます。

Amazonや楽天市場といった通販でも買えるのでお手軽ですね。

病院だと保険適用で3割負担になるので、価格的にはこっちの方が安いかもしれません(でも別に診察料がかかったり、病院に行く手間はあります)。

 

加味帰脾湯の価格について

加味帰脾湯の定価はツムラのもので1gあたり27.7円です。

1日の量は7.5gなので、1ヶ月毎日病院で処方された場合の薬代は、

7.5g×27.7円×30日=6,233円(病院で処方してもらう場合は3割負担で1,870円)です。

※実際にはこれに調剤料や健康管理料など薬局で料金が加算されます。

※通販で買うと保険適用はないですが、定価よりは安く買えます。

 

長く飲み続けるなら病院で処方してもらった方が良いですし、とりあえず試しに使ってみたいというときは通販で買ってみても良いですね。

 

 

漢方以外に睡眠薬を使わない不眠の対策法はある?

こちらのサイトでは他にも色々な不眠対策法を紹介しています。

睡眠薬に頼らないで簡単にできるものだとハーブティーやアロマ、ツボ押し、478呼吸法などがあります。

別の記事で詳しく紹介しているので、ぜひこちらもご覧ください。

即効でできる簡単な不眠対策の記事一覧

 

 

まとめ

加味帰脾湯は14種類もの生薬を組み合わせた漢方薬で、不眠症に効果的です。

特に、元々体が丈夫ではない、胃腸が弱い、貧血気味、冷え性で寝つきが悪い、ぐっすり眠れない方に向いてます。

 

漢方薬は、即効性がない代わりに副作用が少なくて、依存性や段々効きにくくなってくるということがないのがメリットです。

 

内科やメンタルクリニックなど病院で処方してもらうことができるので、もし当てはまるなら先生にお願いしてみてはいかがでしょうか。

ただし、副作用は少ないといってもまったくないわけではないので、それには注意が必要です。