てんかんと不眠

てんかんの方で、眠りが浅い・・・寝付きが悪い・・・という方はいませんか?

実は、てんかんと不眠には関係があります。

 

てんかん患者の半数以上が不眠症を持っていることが分かった研究結果が出ています。

また、睡眠不足や眠りの質が悪いとてんかん発作を起こしてしまう可能性が高くなりますので、てんかんと睡眠はお互いに影響を与えます。

 

あらためててんかんについて、てんかんと睡眠の関係性やてんかんで起きる不眠への対策法をこちらの記事で見ていきましょう。

てんかんとはなにか どんな病気か

あらためてですが、てんかんは脳細胞が異常な興奮を起こして全身がけいれんを起こしたり、意識をうしなたりといったてんかん発作と呼ばれる症状が起きる脳の病気です。

てんかんによる発作は何回も起きるので、1回限りのけいれんや失神ではてんかんと診断されることはありません

 

発症する確率は100人に1人(1%)程度で、3歳以下の発病が多く、18歳以前に発症する場合が80%とも言われています。

 

てんかんには大きく分けて、2つの分類があり、ひとつは外部的な原因でてんかん症状が起きる場合と原因不明のてんかんです。

外部的な原因の場合は、脳炎、髄膜炎、脳梗塞、交通事故で頭を打つなどの病気や怪我が原因で脳がダメージを受け、てんかん症状が起きるようになる場合です。

 

てんかん発作には全般発作と部分発作の2つがあり、部分発作は異常な興奮を起こす脳細胞の場所によって、起きる症状が変わってきます。

全般発作は最初から脳が全体的に異常に興奮していきなり意識を失います。

 

部分発作

単純部分発作

発作が起きる脳細胞の場所によって、症状が変わります。

たとえば顔の片側、手足がけいれんしたり、筋肉ががちがちになってそのままの体制から動けなくなったり、吐き気、汗をかく、脈が遅くなるなどの自律神経の症状が出たりします。

不安感、恐怖感、自分が自分でないような感覚になるなどの精神的な症状が出ることもあります。

 

複雑部分発作

複雑部分発作は、意識がなくなり、その前後の記憶がなくなる発作です。

単純部分発作の症状から始まって複雑部分発作になることもあります。

 

二次性全般化発作

単純部分発作から始まって、全身のけいれんに繋がる発作です。

 

全般発作

強直間代発作

いきなり意識を失い、急激に筋肉ががちがちに固まって倒れ込んでしまい、その後けいれんが始まります。

 

欠神発作

いきなり意識を失って数秒から30秒程度すると意識が回復します。

意識を失っても倒れ込むわけではなく、なにかの動作や行動の途中で停止ボタンを押されたかのようにぴたっと止まります。

 

脱力発作

筋肉の緊張が一気にゆるんで頭が重力でがくんと前に垂れたり、両手両足のどれかがだらんとしたり、経っている状態を維持できなくなって倒れ込んだりしてしまいます。

 

 

てんかんと睡眠の関係性

てんかんと睡眠には密接な関わりがあることが研究から分かっています。

ボストン大学のマルティナ博士は、てんかん患者152人にピッツバーグ睡眠質問票などの調査基準を使って、てんかん患者がどれだけ不眠症を併発しているか、てんかんと不眠症の関係について調査しました。

 

その結果、てんかん患者の55%以上が不眠症であり、70%以上は睡眠の質が低下していることが分かりました

それとは別に睡眠不足がてんかん発作を引き起こす確率を高めることが分かっています。

このようにてんかんと睡眠には深い関係性があります。

 

てんかんが不眠を悪化させ、不眠がてんかんを悪化させてしまう悪循環にもなりかねません。

 

 

てんかんの原因はなに?

てんかんの原因には、病気や事故による怪我が元で脳細胞がダメージを受けてしまうことですが、それ以外のてんかんについてはまだ詳しくは解明されていません。

 

てんかん発作を起こす確率を上げてしまうものには、強烈な光による刺激や疲れ、睡眠不足、ストレス、アルコールなどがあります。

また他の薬の作用でてんかん発作が起こりやすくなることもあります。

たとえば、うつ病や統合失調症の一部の薬や、気管支炎・ぜんそくの一部の薬、市販の睡眠薬などです。

 

 

てんかんの治療法 てんかんによる不眠の対策は?

てんかんの治療は抗てんかん薬という薬を使うのがメインです。

薬なしでは治療ができません

逆に薬をしっかり使って、てんかん発作を起こす要因を避ければほとんどの人がてんかん発作を起こさないで普通の生活をすることができます

 

てんかんの方は不眠症にもなっている方が多いですが、病院で処方される睡眠薬や抗不安薬(不安をやわらげる薬です)、市販の睡眠薬の使用はおすすめできません

 

薬を使っているうちは良いのですが、やめるときにてんかん発作が起きる確率を高めてしまうからです

 

てんかんの治療薬には副作用ですが眠気が起きるものも多いので、しっかりてんかんの薬を使って、一緒に生活習慣を見直せば不眠対策にも有効です。

 

てんかんの治療に使われる薬

  • テグレトール(カルバマゼピン)
  • デパケン(バルプロ酸ナトリウム)
  • リボトリール(クロナゼパム)
  • トピナ(トピラマート)
  • ラミクタール(ラモトリギン)
  • ザロンチン(エトスクシミド)
  • エクセグラン(ゾニサミド)
  • アレビアチン(フェニトイン)

どれも神経の異常な興奮を抑える薬です。

てんかんの専門は神経内科という病院なので、そちらで処方してもらいましょう。

 

てんかん発作の確率を上げるもの・ことを避ける

  • ストレスを発散する、ストレスに強い体づくりをする
  • 飲酒をやめる
  • てんかん発作を起こしてしまう薬をやめる

 

ストレスはてんかん発作を起こしてしまう確率を上げてしまいますし、単純に寝付きが悪くなる原因になります。

お酒もてんかん発作のリスクが上がりますし、寝る前に飲むと一時的に寝付きは良くなりますが、眠りの質が落ちてしまって逆効果ですので寝酒はやめましょう。

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ぐっすり眠れないときの対策法

軽い運動をしたり、寝る前にストレッチをする

体は適度に疲れさせたほうが逆に寝付きも良くなって、ぐっすり眠ることができます。

普段あまり運動をしていない場合は、ちょっと外を散歩したり寝る前にストレッチをして体のこりをほぐすだけでも効果的ですよ。

不眠に効く運動はこの程度で十分。軽く動いて疲労しよう。

 

睡眠環境を見直してみる

夜寝るとき、部屋の温度や湿度は快適でしょうか? ベッドや枕は合っているものを使っていますか?

意外とこういった点は見落としてしまいますが、睡眠環境は眠りの質に大きく影響を与えますので、見直してみましょう。

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睡眠サプリを使う

てんかんの方は、睡眠薬を一度使うとやめたときにてんかん発作が起きる可能性が高くなってしまうのでおすすめできませんがその代わりに睡眠サプリを使ってみるのも手です。

睡眠薬みたいにやめたら危ないということもありませんし、副作用や依存性もありません。

 

良い睡眠のために大切な栄養やストレスをやわらげてくれるGABA(ギャバ)という成分などが含まれていて、睡眠のサポートに向いてます。

昔から不眠で困っていた妻もグッドナイト27000という睡眠サプリを使ったら前よりぐっすり眠れるようになりました。

 

使ってみたレビューも別の記事で詳しく書きましたので、ぜひご覧ください。

眠れた? 不眠の妻がグッドナイト27000を使ったレビュー+成分や副作用は?

 

 

まとめ

てんかんと睡眠には密接な関係があることが研究の結果分かっています。

てんかん患者の半数以上が不眠症を持っており、7割以上は睡眠の質が低下していることが分かっています。

 

てんかん発作を起こしてしまう確率を上げるものには、疲労、ストレス、睡眠不足、アルコールなどがあります。

てんかん発作を抑え、てんかんによる不眠を解消するにはこれらを避けて、てんかんの薬を使って治療に臨むことが必要です。

 

てんかんの方は、睡眠薬、抗不安薬を用いるとやめるときに反動でてんかん発作が起きやすくなってしまう危険性があります。

そのためてんかんの薬をしっかり服用し、不眠症には生活習慣や睡眠環境の改善で対応することが必要です。