快眠のためのベッド選び
ぐっすり眠れない、朝起きると腰が痛いとお悩みの方はいませんか? 寝付きが悪い、熟睡できないなどの不眠の原因になるのは病気やストレスだけではなく、寝具の可能性もあります。毎日使うことになる寝具は自分にあった安眠できるものが良いですよね。

 

今回の記事では寝具のなかでもベッド・敷き布団について解説いたします。ベッドや敷き布団は自分にあったものを使わないと、ぐっすり眠れない、朝起きると腰が痛い、腰痛が悪化するなど睡眠の質を下げてしまいます。

 

ベッドと敷き布団ならどっちがいいのか、自分に合うものはどういったものか? 素材ごとの特徴や選び方について詳しく見ていきましょう。

敷き布団VSベッドどっちが安眠に適しているのか?

最近はベッドで寝ている方も増えてきているかもしれませんが、まだまだ日本の伝統的な敷き布団で寝ている方も多いでしょう。まずはこの2つでどちらを選ぶ方が良いのか、メリット・デメリットを比較して見ていきましょう。

敷き布団

メリット

  • 比較的ベッドよりも安い。
  • 寝相が悪くても落ちる心配がない。
  • 天日干しができて、衛生的。
  • 寝床を出し入れすることで、これから寝るぞ!とスイッチを切り替えられる。
  • 片付けてしまえば部屋のスペースを広く使える。

 

デメリット

  • 硬くて(クッション性が少ない)、腰を痛めやすい。
  • 床に近いためほこりに敏感な方には向かない。
  • 置きっぱなしにしておくとカビが生えやすい。
  • 収納が必要で、毎日の出し入れがたいへん。

ベッド

メリット

  • クッション性があって、体への負担が小さい。
  • 収納の必要がなくて楽。
  • 床から離れているので、ほこりなどに弱い方に良い。

 

デメリット

  • 布団と比べると高め。
  • スペースを取ってしまう。
  • 掃除しにくい。

 

ベッドと敷き布団のそれぞれに以上のメリット・デメリットがありますが、睡眠という点から見るとやはりベッドがおすすめです。体を休めるという睡眠の目的から見て、体への負担が小さいベッドの方が快眠には向いています。

 

敷き布団の感覚の方が慣れている方や感触が好きな方は、敷き布団の下に三つ折りのマットレスを敷くのが良いでしょう。

 

快眠のためのベッドとマットレスの選び方

基本的なところではありますが、ベッドはベッドフレームとマットレスに分かれています。ベッドフレームにマットレスをはめて、ボックスシーツを被せてそこに寝ます。季節によっては冷感パッドなどの敷物を使う場合もあります。ベッドとマットレス選びで重要なのは、ベッドの大きさとマットレスの堅さの2つです。

 

ベッドの大きさ

ベッドの大きさはベッドフレームの大きさで決まります。ベッドフレームを買い換えるとマットレスも大きさを合わせるために買い換えなければならず出費がかさむので、慎重に選んだ方が良いでしょう。

 

ベッドのサイズには小さい順に、シングル(幅97cm)、セミダブル(幅120cm)、ダブル(幅140cm)、クイーン(80cm✕2)、キング(90cm✕2)があります。

 

基本的にサイズが大きいほど価格が高くなりますが、ひとりでもシングルではなくセミダブルふたりであればできればダブルよりもクイーンかキングを選ぶほうが快眠のためには良いです。

 

ただ、クイーンやキングサイズは日本の住宅の大きさを考えると、部屋の中に搬入しづらい(入口でつっかえる)こともあると思います。そういうときは、シングルやセミダブルを2つ並べても良いでしょう。

 

なぜそれだけ大きいベッドが良いのかというと快眠のためには、しっかりと寝返りがうてる大きさのベッドが必要だからです。実際に横になっていただくと分かると思いますが、ひとりでシングル、ふたりでダブルは意外と狭いです。

 

十分な寝返りが行えないと体の一部にずっと負荷がかかってしまうので、頭痛、肩こり、腰痛の原因になってしまうのです。

 

マットレスの堅さ

マットレスの堅さは、堅いものでもやわらかいものでもなく適度な堅さのものが良いです。堅いマットレスは、体が沈みにくいので肩甲骨やお尻といった体の出っ張っている部分に負荷がかかりやすくなります。そうするとその部分の血行も悪くなるので、朝起きたときに体が痛くなってしまうことがあります。

 

逆にやわらかいマットは、お尻が沈み込んで腰が曲がった状態で寝ることになります。ずっと腰を曲げている状態は、腰に負荷がかかるのでこれもまた起床時の腰痛などにつながってしまいます。

 

一番良い姿勢は体を横から見て、頭の上からつま先までがS字状になる姿勢です。そうなるためには適度な堅さのマットレスで寝ることです。ただし、この堅さは自分の体重によって少し調整が必要です。

 

体重が重めの方はやや堅めを軽めの人はやややわらかめを選びましょう。言うまでもなく、重めの人が普通の堅さを選ぶと沈みやすく、軽めの人が普通の堅さを選ぶと腰が浮いてしまいやすくなるからです。

 

素材

マットレスの堅さを決めるのは素材です。マットレスの主な素材はスプリングタイプ(ばね式)のものとウレタンタイプの2つです。スプリングタイプには、ボンネルコイルとポケットコイル、ウレタンには低反発のものと高反発のもののそれぞれ2種類あります。

 

ボンネルコイル
いくつものばねを横に繋げてばねの面で体を支えます。適度な堅さがあります。耐久性に優れ、通気性も良く、価格も手頃です。

 

ポケットコイル
ボンネルコイルが面で支えるのに対して、こちらは点で支えます。マットレスの全体に1つ1つのばねが内蔵されていて、負荷をバランス良く分散させます。

 

より体に優しいのはこちらです。ただし、どうしても特定のばねに負荷がかかるので、耐久性はボンネルコイルよりも低いです。価格は少し高めです。

 

低反発ウレタン
ウレタンといえば重さに合わせて沈み込んで包み込むような感触の素材です。感触はとても良いですが、マットレスとしてはやわらかめなので体重が軽めの方が使うのが良いでしょう。

 

また、ウレタンは気温が低いと少し堅くなってひんやりとした感触があり、通気性も悪いのでそれらがデメリットです。価格はピンからキリまであります。

 

高反発ウレタン
低反発ウレタンよりも反発性があって堅めのウレタンです。基本的な性質はウレタンと同じで、ウレタンを選ぶなら低反発よりも高反発の方が快眠には良いでしょう。

 

 

実際に腰痛が起きている場合の応急処置

ここまで自分に合ったベッド選びの重要性、自分にあったベッドの選び方を説明してきましたが、ベッドはそれなりに大きい買い物ですし、じっくり検討して買いたいという方もいらっしゃると思います。

 

とはいえ、今現在ベッドが合わなくて腰痛が起きていますとやはりぐっすり眠れないですし、早くなんとかしたいですよね。そこで、とりあえずベッドを買い換えるまでの腰痛への応急処置法を書いていきます。

 

横向きで寝る

仰向け、うつぶせ、横向きのなかで横向きは一番腰への負担が小さい姿勢です。結局は寝返りすることになるのですが、寝入りの段階で腰への負担を軽くすることは大切です。

 

また、横向きで寝るときは身体の右側を下にしましょう。理由は内臓の位置関係です。右側を下にすると、胃は重力の関係で消化が良くなります。また、左側を下にすると、その逆のことが起こり、さらに重い肝臓が重力で他の内臓を圧迫してしまうほか、肝臓が心臓よりも上になってしまうため血流が悪くなってしまいます。

 

夜食をしている場合はやめる

夜食は実は朝起きたときの腰痛に繋がる場合があります。夜食をすると睡眠中にも胃や肝臓などが活発に活動します。内臓が疲労すると、身体は内臓を守ろうと防御姿勢を取ります。その姿勢が筋肉をこわばらせて腰痛に繋がってしまうのです。
それだけでなく夜食をして胃が活発に活動していること自体も質の良い睡眠を邪魔する原因になるので、控えましょう。

 

まとめ

快眠のためには寝具にもこだわりましょう。敷き布団派の人とベッド派の人がいらっしゃると思いますが、私のおすすめはベッドです。

 

その理由は、ベッドの方が体に負荷がかかりにくいからです。また、地面から離れているのでほこりっぽいのやカビなどで体調が悪くなってしまう方にもおすすめです。

 

ベッド選びで重要なのは、ベッドの大きさとマットレスの堅さです。ベッドの大きさは、ひとりならシングルよりもセミダブル、ふたりならダブルよりもクイーンやキングサイズを選ぶのが良いでしょう。

 

マットレスの堅さは、素材選びが重要になってきます。主にマットレスに使われる素材はスプリングタイプのものとウレタンタイプのものがあります。スプリングタイプの方が堅めでウレタンタイプはやわらかめです。総合的に見ておすすめなのは、スプリングタイプのポケットコイル式です。

 

ただし、価格は高めなので予算と相談して、そのなかで一番良いものを選びましょう。マットレスを買い換えるまでの間の腰痛には、夜食を控えたり、横向きに寝ることで腰への負担を小さくして対処してみてください。